歯科治療と薬の関係性ついて💊
こんにちは,歯科衛生士の関川です🌼
突然ですが,皆様は飲まれているお薬が歯科治療を受ける際に関係することがあるのを知っていますか?
今回は、お薬と歯科治療の関係についてお話させて頂きたいと思います!
①出血を止まりにくくする抗血栓薬
抗血栓薬は、脳梗塞や心筋梗塞を防ぐ薬で、血液をサラサラにする作用を持っています。
そのため、出血がしやすく、止まりにくくなります。
歯科治療では、抜歯やインプラント、歯周病治療の際に出血を共なうことがあるので、注意が必要です。
抜歯など大きな観血処置を行う場合は、かかりつけの医師と相談の上行っていくこともあります。
②顎骨壊死を引き起こす可能性のあるビスフォスフォネート製剤
骨粗鬆症の方が多く飲まれている薬で骨を増やしてくれるお薬です。
また、骨を壊す細胞の働きを抑えて、骨が溶け出すのを抑制する効果もあるため、がん治療にも用いられます。
ビスフォスフォネート製剤は、顎骨壊死を引き起こす可能性があります。
そのため、外科の処置を行う際は一度服用を止めていただく場合もあります。(かかりつけ医と相談のもと)
また、骨のモデリング期間(骨再生)には3ヶ月ほどかかるため、今服用をしていなくても服用をしたことがある場合は、その期間をお伝えいただくようにお願いいたします。
③歯肉の増殖を招く抗てんかん薬、カルシウム拮抗薬
抗てんかん薬は、脳の興奮を抑えててんかんの発作を防ぐ薬です。
抗てんかん薬の中でフェニトインが含まれる薬を飲まれている方は,副作用として歯肉の腫れが高確率で起こります。
またカルシウム拮抗薬は、血管の収縮を抑えて血管を広げ血圧を下げる薬で高血圧症の方が飲まれているお薬です。
抗てんかん薬と同じく、副作用で歯肉が腫れることがあります。
双方とも口腔内の清掃不良によって悪化しやすいため,定期的なメインテナンスや歯周病治療が必要となります。
この様に、歯科と関係がなさそうに思える疾患でも薬によっては口腔内に大きな影響を与えることがあります。
なので、ご自身で関係の有無を判断せずに歯科医師にご相談いただければと思います。
また、お薬手帳もご来院の際はお持ちいただけるとスムーズに治療が進みますので、なるべくお持ちいただくようお願いいたします❣️
OCEAN DENTAL OFFICE MINATOMIRAI
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