根管治療が必要となる原因
皆様、本日も根管治療ブログに訪問していただき、ありがとうございます。
前回の 「根の治療ってなんで必要になるの?」についてお話ししました。
根の治療は、主にむし歯が原因で行うことが多いのですが、それ以外にも原因があることをお伝えしました。
それはどういうことなのでしょうか??
まず、一般的に原因となるケースとして多いのは、
・むし歯
・詰め物もしくは被せ物が不適合
などが挙げられます。どちらも大きなむし歯や度重なる修復処置・保険診療の材料によって隙間ができてしまったことにより起こります。
これ以外の原因には、
・外傷
・歯周病
などがあります。
まず一つ目の外傷についてご説明します。
外傷と聞くと、皆様が思い浮かべるのは、「ぶつけた」や「転んだ」などではないでしょうか?
もちろんこれらも外傷です。これ以外としては、「歯を削る時の熱」があります。
『え?!」と思う方もいらっしゃるかもしれません。でも、本当にあるんです。
歯を削るときには高回転の切削器具を用います。そのときに出る熱を抑えために、注水(水を出すこと)や回転数を落としたりして、熱による歯へのダメージを極力抑えて治療しているんです。
それでも削る時の刺激等で、徐々に歯髄組織にダメージが広がっていくことがあります。これが進行すると、歯髄組織は弱まっていき、最終的には反応を示さなくなります。反応を示さなくなった歯髄組織は感染源となり、根管治療が必要となることがあります。
このことからも、歯がむし歯になって削る機会をできるだけ少なくしていくことが大切ですよね!
次は二つ目の歯周病についてご説明します。
歯の根っこの先で歯の中と顎の骨の中は繋がっています。
歯周病は歯の周りの骨が溶けてしまう病気ですが、その感染が歯の根っこの先まで到達すると、そのまま歯の中まで入ってきます。これが歯髄組織が弱まっていく原因となります。
むし歯はないのに、歯周病が原因で歯髄組織が機能しなくなってくる…これは歯周病の進行を予防する治療も必要ですね!
外傷と歯周病。むし歯が原因でなくても根管治療が必要になることがあるんです。
これを機にむし歯を含め歯周病の治療のチェックのために歯科医院を受診してみるきっかけにしていただけると幸いです。
今回の内容はいかがでしたでしょうか? 次回の投稿もお楽しみに!