根管治療ってなんで必要になるの?
前回は「根管治療」ってどういう治療なのかを説明させていただきました。
今回は、「根管治療がなぜ必要になるのか?」についてご説明したいと思います。
根管治療の必要性をお話しする前に、むし歯には段階があるってご存知でしょうか??
歯の構造は、
・エナメル質(人体の組織の中で最も硬い組織、水分は含まない)
・象牙質(水分を含む硬い組織)
・歯髄組織(歯髄腔)
・セメント質(歯の根っこの周りにはりついている組織)
で構成されています。あっ、前回の内容で見たこと見たことある単語がありませんか?? そう、「歯髄組織」です!
歯髄組織までむし歯が到達してしまうと、根っこの治療が必要になるんです!
歯髄組織までむし歯菌が到達するのにはとても大変な道のりを経ているのです。というのも、エナメル質は人体で最も硬い組織なのでそこをむし歯菌の酸で溶かしていくのはとても大変なことなのです。
しかし、エナメル質を一旦通過すると象牙質という水分を含む”「象牙質」に達します。ここまでくると”しみる”、”噛むと痛い”等の症状が出てきます。ここからのむし歯菌の進行は一気に加速していきます。
この時点で治療を怠ってしまうと、次は歯髄組織までむし歯菌が到達してしまいます。症状としては、”痛くてものが噛めない”、”常にズキズキする”等です。
このような症状が出てきた時は、感染した歯髄組織を取り除く治療、つまり「根管治療」が必要になってきます。
つまり、根管治療が必要になるのは歯髄組織がなんらかの原因で感染してしまった場合です。
いかがでしたでしょうか?根管治療の必要性についてお分かりいただけましたでしょうか??
なんらかの原因というのは、むし歯以外にも根管治療が必要となりうる場合があるので、それについてはまた別の機会に…。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。次回もお楽しみに!