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インプラントの基礎

FOUNDATIONS OF IMPLANT

IMPLANTインプラント

インプラントとは

インプランイメージ

体内に埋め込む医療機器や材料を総称してインプラントと言います。代表的なものは、ペースメーカー、人工関節などがあります。歯科領域においては、顎骨に埋め込む人工歯根をデンタルインプラントと呼ばれております。このデンタルインプラントが『インプラント』と呼ばれ、一般的に広く知られています。

素材は主に、チタン、チタン合金が使われております。チタンの表面性状は研究が重ねられ、今日では以前のものよりも、成功率が上がっており、結合も速くなったと言われております。
インプラント治療は、スウェーデンの整形外科医、ブローネマルク(Per-Ingvar Brånemark)教授がチタンと骨の結合様式、オッセオインテグレーションを発見し急速に研究が進み、現在のデンタルインプラント治療に応用(1965)されています。また彼の最初の患者のインプラントは、患者が亡くなるまでの41年間機能したと言われており、非常に予知性の高い治療であることが伺えます。

インプラントの構造

インプランイメージ

インプラントの部品を細かく見ていきますと、

  • 骨の中に埋め込む部分をフィクスチャー(人工歯根)
  • アバットメント(フィクスチャーと上部構造の連結部分)
  • 上部構造(人工の歯の部分)

にわけることができます。

右の図の左右のインプラントで、アバットメントの色が違うのもおわかりでしょうか。このようにインプラントと一言で言っても、メーカーや素材、形状など多くが異なります。場合によってはフィクスチャーとアバットメントが一体型のものや、アバットメントと上部構造が一体型のもの存在し、上部構造が銀歯だったりすることもございます。このように各クリニックで使用しているメーカーや材質、治療過程が異なりますので、インプラント治療における費用も大きく異なってきます。

インプラント治療とは

インプラントは第三の歯(乳歯から数えて)もしくは、第二の永久歯と呼ばれています。
虫歯や歯周病、外傷などによって歯を失ってしまった場合に、インプラントを顎骨に埋めることにより、義歯を取り付けることができ、残存歯(残ってる歯)への負担のない唯一の治療法です。

インプラント治療の流れ

ここから実際のインプラント治療の一般的なおおまかな流れをご紹介します。

01問診(各種検査)
全身的な疾患の有無やインプラント手術が行えるかを検査します。
02CT撮影
まれにCT撮影なしでやっている病院もあるみたいですが、安全なインプラント治療においてCT撮影は必須だと考えます。
03手術
インプラントを埋め込む手術をします。
04型採り
人工歯をつけるため歯型をとります。
05人工歯装着
人工歯を取り付けて治療終了です

インプランイメージインプランイメージ

外科処置を伴いますが、治療の流れはシンプルです。しかしながらケースによっては骨が少ない場合などは、別に手術が追加したりすることもございます。シンプルなケースであれば2~3ヶ月で終わることもありますし、複雑なケースであれば1年以上かかることもあります。これはケースにより骨造成の有無、骨質の違い(骨の固さ、幅)もありますし、使うインプラントメーカーによっても異なります。インプラントメーカーによる違いの理由としましては、インプラント自体はほぼチタン製でありますが、インプラントの表面に各メーカーで様々な表面処理を施してあります。この表面処理によってインプラントが骨に結合する期間が様々なのです。

当院のインプラント治療は患者様のご要望、費用、骨質、現在のお口の中の状態、全身的なリスク等を総合的に判断してベストなメーカー、サイズ、形状、本数を選択するオーダーメイドなインプラント治療を行っております。また、大学病院付属のインプラントセンターにて多数のインプラント治療を行ってきた経験がありますので、他院で難しいといわれた方、他院での治療に満足されなかった方からのセカンドオピニオンにも対応しております。リカバリー症例も多く経験しておりますので、お困りの方は遠慮なくご相談下さい。

DIFFERENCE WITH OTHER THERAPIES他の治療法との違い

入れ歯との比較

入れ歯との比較イメージ

メリット

  • しっかりとよく噛める
  • 食事が美味しく食べやすい
  • 歯応えのある食感が楽しめる
  • 発音がしやすくなる
  • 審美的である
  • 骨が痩せづらい
  • 取り外しの必要性がない
  • 残存歯への負担が増えない

デメリット

  • 治療期間が長い場合がある
  • 費用が高い
  • 手術が必要

ブリッジとの比較

ブリッジとの比較イメージ

メリット

  • 隣在歯を傷つけない
  • 発音がしやすくなる
  • 審美的である
  • 骨が痩せづらい
  • 残存歯への負担が増えない(隣の支台となる歯)

デメリット

  • 治療期間が長い場合がある
  • 費用が高い場合がある
  • 手術が必要